2022年度参加メンバー:4名
本研究は、シヲテラスの中根智幸氏と、愛知学泉短期大学村上研究室が連携し「プラスチックの循環と可能性」について実践する産学連携事業である。
その中根氏と壱武工業所の竹口達也氏が取り組んでいる活動は以下である。
雑誌『オルタナ』:
https://www.alterna.co.jp/41239/
2022年度は、油化事業を推進する中根氏のご協力のもと、廃プラを油化・発電した電気で光るペットボトルツリーを学内に展示する企画を行うことに決定した。
油化とは?
もともとプラスチックは油から出来ており、油化装置を用いると、油(燃料)に戻すことが可能である。その燃料を使い、発電・充電ができるため、バッテリーに充電し、イルミネーションを灯した。
ペットボトルでツリーを制作するにあたり、大量のペットボトルが必要となるため、大学近隣の「スーパーやまのぶ」さんへ協力を仰いだ。無事快諾を得たため、学生はペットボトルを集めるところから開始した。やまのぶさんのご厚意で、回収用のボックスとポスターを用意してくださった。
ペットボトルを数百本集めることに成功した学生は、ペットボトルツリーの制作に取り掛かった。メンバー全員ツリー制作の知見がなかったが、試行錯誤して臨んだ。
プラスチックの油化によって充電したバッテリーから点灯できるよう、イルミネーションも飾り付け、ペットボトルでできたクリスマスツリーがようやく完成した。
2022年12月1日から同年12月23日まで毎日、平日のお昼12時頃から夕方18時頃まで点灯した。1日点灯すると満充電の8%程度を消費するため、展示開始から12日前後で充電がなくなった。そのため、充電切れの頃合いに中根氏が岡崎の油化装置のある工場を訪ね充電を行い、満充電のバッテリーを準備いただくことで点灯を続けた。
2022年度はペットボトルツリーの展示であったが、2023年度は村上研究室の在籍学生らが新たにペットボトルやプラスチック素材で出来るオブジェを考案し、ツリーとともに展示する。毎年、プラスチック素材のリユースや油化利用に関するエビデンスを積み上げ、これらの考察から「プラスチックの循環と可能性」に繋がる研究を当laboにて行う。今後の研究結果を当Webサイトにおいても随時、発信していく。
written by Takuya Murakami
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