2022年度参加メンバー:3名

本研究は、岐阜県各務原市の学びの森に隣接する木育施設「遊び創造labo」と、愛知学泉短期大学村上研究室が連携し「子どもの五感を刺激する未知の経験」について実践する産学連携事業である。

遊び創造laboは、木育施設であり、たくさんの木や自然に触れながら「子どもが考えて、工夫して、最後までやりたいことをやれる。」が施設のコンセプトとなっている。

館内の様子

2022年度は、学生がデザインしたクリスマスシールを施設来客の12歳以下の子ども達(主な対象年齢は2歳から5歳程度)に1人1枚渡し、館内のあらゆる場所に自由にシールを貼って遊ぶ企画を実行した。シールは500枚用意し、なくなり次第終了とした。

本企画の目的は、子ども達が楽しむことはもちろんのこと、自宅や普段の生活圏では出来ない初めての経験を提供し、知的好奇心を育むことにある。

企画概要:
シールで遊ぼう!ペタペタクリスマス
日時:2022年12月11日から2022年12月18日
(シール500枚なくなり次第終了 *配布は終了しました)
場所:遊び創造labo 1階 遊び場スペース

学生がデザインしたシール
学生がデザインしたチラシ

企画趣旨:
学生がデザインしたチラシとシールを来場者に配布し、保護者に企画を説明した。1枚のシール内には10種類のデザインがあり、シールを手渡された子ども達は自由に館内の至る場所に貼り付けた。

受付でシールを渡すとすごく喜んでいろんな所へ貼りに行く子ども達が沢山見られ、また保護者の方も「どこでもいいんですか!?」と驚かれる方が多かった。シールを自由に貼ることは注意されることもあると思うが、今回の企画を通して普段できないことを思いきり楽しめる時間を提供することができた。

自由にシールが貼られた館内

2022年12月18日、シール500枚がすべて配布されたため企画終了とした。翌日12月19日から12月24日までの6日間は貼り付けられたままにして館内の変化を楽しむ期間とした。その後、順次剥がす作業を村上・スタッフ・来場の子ども達と共に行い、紙袋やお菓子の箱、サランラップやボトル、トイレットペーパーのロール紙の芯などの日用品へとシールを張り替えていった。貼られた500枚のシールは無駄にせず、第二の遊びへの展開が出来るように施した。

第二の遊びの展開

2022年度はシールを貼る企画であったが、2023年度は村上研究室の在籍学生らが新たに企画を考案し、実行する。毎年、「子どもの五感を刺激する未知の経験」に関するエビデンスを積み上げ、遊び創造laboが目指すコンテンツ面での充足を図るとともに、これらの遊び方の考察から「アフォーダンス」や「シグニファイア」に繋がる研究を当laboにて行う。今後の研究結果を当Webサイトにおいても随時、発信していく。

written by Takuya Murakami

>> TOP

>> プラスチック循環プロジェクト

>> 遊び創造labo × 村上研究室

>> 研究室紹介

>> ドローイング